愛を食べて生きている 【電子限定特典付き】
」のレビュー

愛を食べて生きている 【電子限定特典付き】

芽玖いろは

全ページ顔面が強い

ネタバレ
2023年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ いろは先生の新刊、面白かったですとても!

昨今の状況にインスパイアされて作ったお話ということでしたが中々リアリティがあって遠くない未来のように感じてしまいました。
受精卵クローンのイオリ×液体窒素生まれ試験管育ちのカナメ。

試験管育ちあまりにも気になりすぎる。
どのタイミングで試験管から出るんだろう。
出生はどこですかって聞かれたら「試験管ですキリッ」ってなるんでしょうか。すごい未来だ。

少々複雑な設定ではありますがストーリー自体はそんなに凝っていないように思います。
研究一筋真面目なカナメが体験したことの無い快感に翻弄されていくのが世界観の斬新さとは違ってBL王道。
後半はイオリの出生の秘密や過去に迫り、どこか偽物のようだった2人が段々生身の人間らしくなっていく…そういうの大好きだ。

イオリは人間ではないという扱いですが、私からしたら液体窒素生まれも人間だとは思えなかったな…
子供は2人の愛の結晶だと言うけどこのカナメとイオリは科学の結晶です。
愛の元に生まれたわけではない2人だからこそ、愛を食べて生きる。簡単に命がリセマラできるゴリゴリな科学の世界で、2人を突き動かしたのは愛だなんてすごく根拠が無くてロマンチックですよね。
やはり愛されて幸せになる受けは最高ですよ。何作でも見せてくれ。

下巻でいろは先生も書いてますが作中の色んなことが回収出来ないまま終わっています。この辺気になる方は最後まで気になるかも。
ストーリー上仕方ないとは思いますが、あの胸くそ神父はどうなったのかだけ教えて欲しい笑

修正は絶対何も見せないという強い意志を感じる白抜き。愛のあるえちに萌えました。眼鏡が素材ではなく手描きなのが最高に良かった。
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