ひだまりが聴こえる -リミット-
」のレビュー

ひだまりが聴こえる -リミット-

文乃ゆき

3作目。社会性の高いテーマ。恋愛はまだ…

2023年7月11日
全3巻、248,268,338ページ、全て表題作。

シリーズの主人公は一緒でお話も繋がっているので、1作目から順番にどうぞ!
現在4作品、計7冊、まだ続く?
〈1:ひだまりが聴こえる→2:幸福論→3:本作、リミット(3冊)→4:春夏秋冬(2冊)→?〉

難聴者と健常者が一緒に過ごす上での困難や壁など、恋愛もありつつ人生をテーマに重きをおいたストーリーのシリーズ。
読み応えはしっかりありますが、ただし二人の仲は遅々として進みません(笑)。。
腐読者が期待する進展は、いつか来るのか!?
と思えるほどです。

ストーリー重視の方にはオススメ。
いかにも大人BL絡み展開を望む方には、向かないかも。。

いやー、さすがに3作目で3巻もあれば、、、
と、ちょびっと期待してたんですが、幸福論からあまり、というかほとんど変わらないじゃないか!(←2人の大人恋愛への進みが…)

次の春夏秋冬もそうなんかな〜。。
まぁ、ボーイズの、成人向けじゃない少女漫画並みの恋愛ストーリーと思えば、普通に読み応えのあるお話です。

いや、ほんと。
実際にハンデのある人が健常者と人生をともにする場合の、相手への負担を考えたり、人生を巻き込んでしまう、という重い選択と向き合うことになれば簡単には行かないし、これだけのページ数を割いても描ききれないくらい、もっと深いものがあるんだと思います。
そう考えればBL分野にありがちなお気軽ファンタジー展開ではなく、思い悩むことが多い青少年達の心情がしっかり描かれた、とてもリアリティの高い読み応えのあるストーリーです。

今まで完全に聞こえないわけではない難聴者だけでしたが、本作から全く聞こえない人たちも登場し、考えさせられる場面が多々登場します。

〈描き下ろし〉
1巻:思い出(ばあちゃんとチビ太一)8p+カバー下屋上2p。
2巻:大学1年冬18p+特典ペーパーイラスト1p+カバー下相合い傘2p。
3巻:プレゼント(島旅)69p+特典ペーパー髪染め1p+カバー下船旅1p。
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