このレビューはネタバレを含みます▼
なんと言うか…映画を一本見たような気分です。
壮大であり繊細な2人のラブストーリー。
タイトルが全てを物語ってますね。アランのどうやっても抜け出せない親・他人から受けた固定思念、性的暴行のトラウマ、ヘイデンの生まれ育った環境や過去によって2人は決して交わることのできない未来ですが、そんな中でも2人にしか行けない世界があったということをとても繊細に表現してます。私はこの結末がとても美しく感動的なハッピーエンドのように感じました。生きていくことだけが幸せであるのではなく、自分たちで決めて2人だけの世界にいくことを選ぶと言うのも人であることの自由の尊厳のような気がしてきます。いい作品でした。