砂浜の2人の足跡がずっと続きますように





2023年7月22日
潮風漂う海辺の街が舞台🌫 ウノハナ先生曰く 男前な年上受け×一途でぶっきらぼうな攻め君です。大学生の隆太は毎年 夏限定で居酒屋の住み込みバイトを。密かに店主の尚希に恋心を抱いているが、いつも横には夫婦同然の彼女がいて… 勝ち目のない恋に終止符を打つ為に2年ぶりに店を訪れると、彼女の姿は消えていた。どこか寂しげで隙だらけで今迄で一番近くに居て、諦めかけた想いはジリジリと熱を帯びて抱き締めずにはいられない… 彼女の代わりでもいいから抱いてくれと言う訳ではなく、彼女から奪って抱きたいと言うのだからノンケ相手にハードルが高い… と思いきや、隆太の真っ直ぐな眼差しと本気の想いに触発されて、忘れかけていた熱が宿り身体の関係を持ってしまう。人肌恋しさに他人の温もりに頼る事はあるけれど、いくら寂しさを埋める為とはいえ ノンケが自ら抱かれる側に?しかも男前な潔さ… どうしてもここが引っ掛かかって簡単には飲み込めなくて、繰り返し何度も読みました。隆太が見せた男の顔にドキッとしたり、触れられた腕の感触に身体が火照ったり、尚希が感じた熱や衝動は何なのか… これは全くもって個人の見解ですが、尚希の中の無自覚バイの部分が 雄みを帯びた隆太によって引き摺り出されてトゥンク♦している様に見えて、そうして読むと ああ成る程と思える箇所があり腑に落ちるのです。長年想い続けた尚希をやっと手に入れて抱いているのに頭の中は冷静で「こんなコトしてどういうつもりなんだろう」 と思いながらも「本当にこの人が好きだ」と確信を持ち、気持ちも身体も熱くなる様が何とも一途で健気に思える。対して尚希の浮き雲の様な掴み所のない心と温度差が相まって 名前をつけられない関係が続いていたけれど、季節が進むにつれて段々と尚希の中で隆太の存在が大きくなって、隆太がいない日常が色褪せて見える程に。隆太の献身と想いが尚希の心を少しずつ解いていったのかな。情けや引き際の美学やらで大人の余裕を気取ってきた尚希が、10歳も年下の隆太と生きていこうと覚悟を決めて 強い意志が宿った顔で真っ直ぐに想いをぶつけるシーンは男気があって格好良くて、やっと2人の熱が混ざり合った瞬間で胸熱でした。「海と二人の少し先」では言葉攻めをする雄みな隆太が。本編は糖度とエロさが控えめな分、こちらで補えます。下手に受けの蓋が開かないで、どこまでも男前な尚希が良き。隆太の夢 = 尚希の夢だね😊

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