妻とセックスレスなので男と不倫しました。
」のレビュー

妻とセックスレスなので男と不倫しました。

うぐいす

また素敵な推し作家先生ができました

ネタバレ
2023年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 色合いと絵に一目惚れの表紙買い作品です。私、表紙買いで失敗したことないな!
タイトルからいわゆる地雷も見えてはいましたが、それ以上にコレは読みたい!と新刊でゲット。読みました。やはり絵が、絵がすごーくイイ!とっても好みです。長髪男子好きとしては、物語の流れの中で素敵な長髪を拝めるのも嬉しかった。

さて、物語は…
出会いは5月。既婚者の明人、明人が店長を務めるお店に新しくアルバイト店員として来た怜史。同い年の26歳。(現時点で)
初めは有能な店員として、あるいはフランクに接してくれる上司として、互いに好印象なものの距離を置いての付き合いからですが、次第に相手の間合いに入っていくのを探るように近づいていきます。
実は怜史はバイで、好意を持つものの明人が既婚者というのもあり、節度を保った距離感を崩さない。でも明人を知っていくうちに、その言動は自分にだから向けられたものではないのかと、ゆっくり扉を開けて踏み出していくんですね。
それがまた…ホント探り探りで焦ったいんだけど、どこまで踏み込んで良いのやらと、互いが遠慮しつつ…ガッつかない!く〜!

クリスマスの出来事、あんなのたまんない。
明人はまさか自分が怜史にそういう好かれ方をしているとは思ってなかったみたいだし。
ここで「とんだそら豆だ…」が出てきてびっくり。「人間失格」のあのそら豆の意味を、怜史が単に「浮気」と捉えて呟いたのかどうか。作者先生にお訊ねしてみたい!というか、こういうのを通して、キャラクターの趣味嗜好が肉付けされて実感を伴ったものになるのってイイな!
その後のドキドキの日々。進展しても良いのかどうかの探り合い。そしていつまで経っても互いに敬語!
肌を密着させて抱き合うシーンは、なんだか涙が出そうでした。見開きのシーンも凄いですね。こういう表現が出来てしまうなんて。
「世界の幽霊屋敷」を明人が連想するシーンも好き。「吉田さんはかっこいいからコブラにしますね」も、明人、無自覚の可愛さが溢れ出てるよ…。

BLとカテゴライズされているから、作者先生はこの先の2人にBL的祝福を用意してくれているのでは?と期待しているのですが、それだと冒頭のシーンはどういう状況?!とザワザワもします。一筋縄ではいかなさそうなドラマだな。
待て、次巻!のお預け状態でまずは1巻、感想を書いてみました。
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