その世のどこか、蒼天のゆりかご【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
鯛野ニッケ
ムラ
さん
(女性/40代)
総レビュー数:2153件
このレビューはネタバレを含みます▼
シリーズ3作目にして、やっとシン自身がメインに。いつもおちゃらけて真面目な空気に耐えられないシンが自分の愛するものに気づくお話。そして、リア!!えー!リア?!と、何度も驚いた笑。これまで従順にただただシンをお守りしていたあのリアが急に姿を消してしまう騒動(シンの中で1番心が乱される案件)。自分から離れるはずない、と思っていたリアが胡散臭い宗教で満ちた土地に身を置いてることにいつになく焦るシンが見れます。普段はチャラけてても頭は冴えるキレ者のシンがリアの事となると分からなくなるんだ〜とニヨニヨしちゃう。そして、リアもまたシンを愛するあまり暴走してしまうんじゃないかという恐怖と、毎夜見る悪夢のせいで心身ともに疲弊している…2人とも愛しているのに、これまでの関係性やお互いの価値観の違いからなかなか折り合いがつかない。でも、やっぱりシンは解決しちゃうわけですよ。リアという男をしっかり見て受け止めるんです。リアはその言葉に救われるんです…!涙。誰が悪いとかじゃないんだよね。愛してしまった人がシンだったというだけ。でもそれがリアを1番苦しめていたんだよね…。それを踏まえてもう一度シリーズ読み返してみるとリアの愛おしさが増しました。本当の愛を失わなくて良かったね、シン。
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