ほのぼの主菜に激重実兄弟の副菜を添えて





2023年7月29日
上巻186、下巻204ページ。
和風ファンタジー。
作者さんが楽しんで描かれている雰囲気の妖怪たちが良かったです。ちらちら登場する河童とアマビエカップルがかわいらしい。
食いしん坊の狐と料理人の龍がメインカップル。タイトルから想像した「忍ぶれど色に出でにけり」っていう切なさ苦しさみたいなのは特に無く、たいへんほのぼのしていました。狐の屈託のなさがかわいかったです。絵師のエピソードも、龍を慕うカワウソ達の頑張りも、ほんわかしていて良かったです。
サブカップルの鬼の兄弟は、メインとは正反対の激重カップルで、こちらもまた鬼ならではって感じで良かった。むしろこっちが趣味。ただ、この二人の出会いや執着度合いの雰囲気からすると、最初に弟鬼が狐に手を付けようとしていたのが少し腑に落ちませんでした。
……あと、絵師の遺した絵が掛け軸じゃないのだけは、なんか落ち着かないです。
ちょっとしたことはありますが、楽しんで読むのに支障をきたすほどではなく、陽と陰のカップルをそれぞれ絡めての物語とほっこり描き下ろしまで、よくまとまっていて面白かったです。
和風ファンタジー。
作者さんが楽しんで描かれている雰囲気の妖怪たちが良かったです。ちらちら登場する河童とアマビエカップルがかわいらしい。
食いしん坊の狐と料理人の龍がメインカップル。タイトルから想像した「忍ぶれど色に出でにけり」っていう切なさ苦しさみたいなのは特に無く、たいへんほのぼのしていました。狐の屈託のなさがかわいかったです。絵師のエピソードも、龍を慕うカワウソ達の頑張りも、ほんわかしていて良かったです。
サブカップルの鬼の兄弟は、メインとは正反対の激重カップルで、こちらもまた鬼ならではって感じで良かった。むしろこっちが趣味。ただ、この二人の出会いや執着度合いの雰囲気からすると、最初に弟鬼が狐に手を付けようとしていたのが少し腑に落ちませんでした。
……あと、絵師の遺した絵が掛け軸じゃないのだけは、なんか落ち着かないです。
ちょっとしたことはありますが、楽しんで読むのに支障をきたすほどではなく、陽と陰のカップルをそれぞれ絡めての物語とほっこり描き下ろしまで、よくまとまっていて面白かったです。

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salmon さん
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