このレビューはネタバレを含みます▼
母子家庭、父子家庭、学級崩壊、離婚、捨て子、施設育ち、子ども同士の恋愛のもつれ…読者のターゲット層は小学生だったわりにテーマが重かったことと、子役美少女が主人公という華やかな設定と魅力的なキャラクターが印象に残っていた作品でした。大人になって改めて読み返すと、大人の事情に翻弄される子どもたちがなんとも健気で切ない…そして大人だって万能じゃないんだし悩みながら生きているんだよなぁと違う角度でも楽しめました。最終巻だけは内容を覚えていなくて、もしかすると連載終了前に私がりぼんを卒業してしまったのかもしれません。いろんなことを乗り越えて、皆が自分の在り方を見つけた結末に感慨深くなりました。携帯電話がまだない時代、虐●への意識もまだまだ軽かった頃の小中学生ですから今とは事情が違うと思いますが、世代を超えて何かしらの考えさせられるところのある良い作品だと思います。
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