このレビューはネタバレを含みます▼
宮原が脱サラして自然豊かな郊外にオープンしたカフェに地元の青年が訪れるようになります。家が農家でその手伝いをしているという平は、派手な金髪の割には人懐っこくて、宮原の店を手伝ってくれるようになります。買い出しに軽トラを出してくれたり、そのお礼に宮原がオムライスを作ってご馳走したりと二人は次第に親しくなってゆきます。そんな中で平は今まで誰にも話したことの無い過去の恋の話を宮原にします。高校生の頃の辛い思い出を宮原に聞いてもらって楽になったと言う平に、宮原はしばらく店に来ないように言い渡すのでした。年の差故に焦ったり予防線を張ったりしながらも、ゆったりと流れる時間の中で10才違いの二人がホワホワとお付き合いを深めてゆきます。田舎+純朴+年下ワンコ、テンプレのようですが、その良さが存分に描かれていました。『すきだから』大学生CPの湊と礼司のお話。好きだからこその微笑ましいすれ違いの短編てす。