特殊設定には作者さんの思い入れが欲しい

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漫画家が自分の描いた漫画の中、しかも当て馬キャラとして転生してさあ大変、という話。
設定の割にはあっさり、当て馬として定められた運命に振り回されることもほぼ無く、順当に進んでしまった印象です。ってか自分で描いた作品なんだから、主役カップルが上手くいくことにこそ喜びを感じて欲しかったかな……オタクたるもの。
個人的には、ラストが好きではありませんでした。
またあとがきによりますと、転生ものが作者さん自身の読まないジャンルだそうで、それもあっさりの原因だと思います。特殊設定には、知識か思い入れのどちらかが土台としてあってほしい。
しかし、自分の作った世界の中に転生するって設定は、この話みたいな主人公に都合の良い話運びだと、死の直前の自分の脳内誤作動って感じが強くてちょっと虚しさがありますね。
星を引くほどの苦手さは無かったので中立の星3つ。