スリープレス・ビューティー
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スリープレス・ビューティー

早寝電灯

な、何の話?

ネタバレ
2023年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作家さんの作品はいくつか読んだことあって割と信頼してたんだけど、本作はやけにハイコンテクストというか言葉足らずというか逆に冗長というか…内容が頭に入ってこなかった。読み終わりと同時に自分の理解の足りなさに困惑してすぐ最初から読み直したけどやっぱりよく分からない。

◇対話劇みたいなコンセプトなのか最初から最後まで二人の世界、という感じ。感性が独特。話が下手な人のどこに向かってるか分からない話を聞かされてる時の気分というか、なんか長々と話してるのを適当に相槌打って聞いてたら知らないうちに登場人物間で恋愛感情芽生えてて、キスしてときめいて嫉妬してて、告白してベッドシーンがあって気づいたらいつの間にか終わってました。あれ?何の話だった?みたいな。

◇掴めなさ以外に気になったのは3つ。(1)キャラに興味を持つより先に面白みもオチもない自分語りを度々見せられる (2)そのわりにキャラ自体の魅力がいまいち見えてこない (3)リスペクトの理由が薄かったり恋愛関係にならなそうな二人をくっつけてたりでこじつけ感がある、という点。
メイン二人の間で自分語り&インタビューを延々してて第三者経由の描写はほぼゼロ。「自分はこういう人でこんな過去があって今こう思っててこんな状態です」と全部本人のセリフやモノローグで説明され、第三者に語らせた方がいいような内容まで本人が喋る。客観的な情報や映像での動きがもっとあれば冗長には感じなかったかもしれない。

◇普通のサラリーマンの設定だと話が不思議すぎて馴染まないのかなあ…?目覚めたら見知らぬ空間に二人だったとか西洋系で迷い込んだ洋館の中の話ならまだすんなり入ってくる?
私が読解力・理解力皆無なだけかもしれないのであまり参考にはならないと思います。よく分かんないとか書いて申し訳ない。
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