ヒロインが惨め

ヒーローは、本当にヒロインを愛しているのだろうかと、疑問を抱いてしまうシーンが何度もありました。高額の持参金等、困窮している自国にとって都合よく利用できる相手だから、ヒロインを気に入っているように感じました。
ヒーローは、ヒロインに対して、一切の遠慮がありません。ヒロインの持参金を国のために使うのも、非処女であるためか、性欲をぶつけるのも、容赦なしです。毒をもられ、囮にされ、ヒロインは、とにかく、いいように使われている感じです。
ヒーローは、死んだ婚約者に対して、未練があるように描かれており、ヒロインを愛していると言いながら、死んだはずの婚約者が生きているかもしれないと聞くと、気もそぞろになり、自ら捜索に向かいます。婚約者が、もし本当に生きていたら、ヒーローはどちらを選ぶのでしょう。
10日も留守にしていたヒーローが帰ってくると、ヒロインは、自らの辛い過去をうちあけることになるのですが、ヒーローの部下も一緒に聞くというのが、非常に残酷な感じがしました。
とにかく、ヒロインが、可哀想でした。