白木蓮抄(マグノリアショウ)
」のレビュー

白木蓮抄(マグノリアショウ)

花郁悠紀子

花が舞っている

ネタバレ
2023年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「白木蓮抄」母の静養もあって、親戚の家へ引っ越したりよ。近所にあるマグノリアが目印の洋館、そこに越してきた住人達との出会いが中心の展開になります。それぞれに忘れられぬ思い出、そしてりよ自身の気持ちの変化、少女から大人へと少しずつ成長する様子も描かれているのもいいなと思います。
「不死の花」能を軸とし、踊りやお家の事情も絡んだ話の展開が気になりつつ、時々幻想的な絵にハッとさせられます。物語の終結のさせ方も見事と思いました。
「それは天使の樹」奔放な、でも人情味のある話であり、この本の中でもお気に入りの作品です。
最後に波津先生の解説があり、花郁先生がどんな方だったのか少しでも知ることができてよかったです。少女漫画らしいというのか、花が舞っている、ファンタジーな絵もきれいでした。他にどんな作品があるのかと気になりました。
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