瓜を破る
」のレビュー

瓜を破る

板倉梓

「瓜を破る」というタイトルの巧さ

2023年8月11日
各キャラクターが持っている色々なコンプレックスと「他の人はもっと上手くやっているんだろうな」という思い込みですれ違っていく人間模様、すご〜〜〜〜く共感します!!
仕事・友人・恋愛・趣味…読んでいるうちに、こういうコンプレックス自分もある!と思えるところがあるんじゃないでしょうか。
多様性の時代ってみんな悩むところが違うので、コンプレックスを共有できず1人で抱えがちなんですよね。
そんな隠すしかなかった自分の醜い部分に寄り添ってもらえたようで、どのキャラクターも愛おしいです。

「瓜を破る」というタイトルは一見どぎついですが、主人公だけじゃなく色んな女性が(男性も)、自分のコンプレックスの殻を破り、勇気を出して他人ともう一歩関わっていくありようを表しているのかなーとも思いました。
だからこそ主人公と鍵谷さんの関係はとにかく応援したくなります(笑)

広告からの軽い気持ちでしたが全巻買ってしまったので、これからの新刊も楽しみです!
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