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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • にいちゃん

    はらだ

    愛とも依存ともつかない結末
    ネタバレ
    2024年9月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イレギュラーな人間同士の愛と見せかけて、にいちゃんは贖罪として、ゆいは初めて居場所をくれた人への依存として相手を選んでいるようにも思えるエンド。
    作中で繰り返し表現される「普通の人が向ける"気持ち悪い"の感情」は、同性愛への差別偏見というより「トラウマを負った被害者への無理解」のようにも読めた。
    ゆいも最後は円満に結ばれたように見えるけど、舞子と付き合っている時の自己嫌悪を見るとにいちゃんから自尊心をゴリゴリに削られているし、同世代とするような対等なコミュニケーションを作る機会はかなり失われてることが伝わってくる。
    ゆいとにいちゃんは被害者と加害者でありながら、同時にそういう「理解されない苦しみ」を共に背負う存在でもあるわけで。
    その重荷が一般社会で受け入れられない以上、トラウマを負うもの同士身を寄せ合って生きるしかない。
    もちろんその上で、傷を負った(社会的には祝福されない)相手と生きていく選択は一つの覚悟なんだと思うんだけど、書き下ろしラストの薬やタバコはその「世間に苦しみを理解されず自分達だけで抱え続けなければならない重圧」のように感じた。

    幼少期の出来事によって「普通」の世界に帰る場所をなくしてしまった人達。
    どこまでが愛で、どこまでが執着や依存なのか、読者も2人も真には分からないんじゃないかと思う
  • 瓜を破る

    板倉梓

    「瓜を破る」というタイトルの巧さ
    2023年8月11日
    各キャラクターが持っている色々なコンプレックスと「他の人はもっと上手くやっているんだろうな」という思い込みですれ違っていく人間模様、すご〜〜〜〜く共感します!!
    仕事・友人・恋愛・趣味…読んでいるうちに、こういうコンプレックス自分もある!と思えるところがあるんじゃないでしょうか。
    多様性の時代ってみんな悩むところが違うので、コンプレックスを共有できず1人で抱えがちなんですよね。
    そんな隠すしかなかった自分の醜い部分に寄り添ってもらえたようで、どのキャラクターも愛おしいです。

    「瓜を破る」というタイトルは一見どぎついですが、主人公だけじゃなく色んな女性が(男性も)、自分のコンプレックスの殻を破り、勇気を出して他人ともう一歩関わっていくありようを表しているのかなーとも思いました。
    だからこそ主人公と鍵谷さんの関係はとにかく応援したくなります(笑)

    広告からの軽い気持ちでしたが全巻買ってしまったので、これからの新刊も楽しみです!
  • カラミざかり

    桂あいり

    智乃ーーーッ!!幸せになってくれーーッ!
    2023年2月19日
    カラミざかりを1からリアルタイムで追ってきて、正直智乃が一番不憫&印象の薄いキャラでしたが、最後の番外編で最も好きなキャラに昇格しました!!
    エロ漫画を買ったはずなのに(そしてエロシーンはちゃんと寝取られなのに)私も智ちゃんを見守るウブな後輩高校生の気持ちになっていた…何これ……

    もともとキャラクターの内面描写が少なく、作品の性質上どうしてもビターなエンドにならざるを得ないカラミざかりですが、最後の番外編は心理描写がしっかりしていたからかキャラクターへの愛や暖かみに溢れてましたね。
    本編のアブノーマルな感じも好きですが番外編3は最後まで追ってきて良かったありがとうと言いたくなるものでした。
    桂あいり先生ありがとう!
  • どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます 【連載版】

    セレン/碧貴子/すらだまみ

    絵がうますぎる
    2022年11月21日
    原作の面白さはもちろんなんでしょうが、コミカライズではそれを言葉ではなくハッとさせる表情、印象的な1カット、空気感の伝わる描き方でとてもうまく表現しています。
    あまりにも漫画がうまくて、初めてなろう系の漫画で課金しました。この漫画家さんには本当に活躍してほしい…