はじめて、はじめました。
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はじめて、はじめました。

暮田マキネ

癖(ヘキ)のひとつにドンピシャ

ネタバレ
2023年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 誰しも癖(ヘキ)というものをお持ちだと思います。例に漏れず私にもいくつかありまして、以下のジャンルやタグに非常に弱いのです。
①両片想い
①歳下ワンコ×美人上司
①清潔感のある長髪男子
そして、
①大家族の長男的立ち位置の子が頑張っちゃうお話。
この作品はコレ!まさに長男!私は試読から鴇ちゃんにメロメロです。
新刊だったけど待てずに買わせる魅力が、この鴇ちゃんから溢れてるんですよ…。
それも、ただ人の為に頑張ってるだけじゃないのがまた良い。ちゃんと自分の為に、自分本位で自己満足な行為なんだと鴇ちゃん自身が思っていたこと。周りが良かれと思って労い、思いがけず手にした自由を重荷に感じていたこと。そういった繊細で、単純じゃない心の動きを丁寧に描いてあってとても良かった。
尭良くんの方は親との関係もあり、もうちょっと複雑で波乱がありそうに思います。心因性のアレも心配…。

そこで多分、皆さん同じく思っていらっしゃるのは、「続編の熱烈待機」ですよね。なんとかしてあげて、この2人!しかもなんたって海王社。どうか期待通りにヨ・ロ・シ・ク!

ところで、何に一番笑ったかって、最後のおまけ、「単行本のカバーイラストができるまで」の、暮田先生と担当さんのやりとり(笑)。Take1はまだ理解できた。Take2、Take4に至っては、担当さんコレわざと?って、声出して夜中に笑ってしまった。暮田先生のツッコミも最高。
花の咲き方で「事後」かどうかわかるとは…BL作品の編集、デザインの現場はかなり面白そうです。作家先生は大変ですね。
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