あずきとすきはバカに煮らせろ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
あたる
このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーに起伏があるわけではないのですが、とても穏やかでほんわかした年の差BLでよかったです。コレステロール値が気になるお年頃の阿部。健康のためにと、いきなりロードバイク的な運動して、聡一の製餡所の前で滑らかに倒れる。そこを聡一達に助けられ…。うんうん、阿部の気持ちは分かる。分かるよ。健康診断の結果が芳しくないと、変に焦って慣れない運動しだすの分かる。で、長く続かないのも…分かる(苦笑)そんなところから始まるので、なんだかほわ〜んとした感じで穏やかです。聡一はローテンションボーイらしいけど、落ち着いててしっかりしてるし、擦れてないしでいい子。こういう子好きです。阿部も感情の起伏が激しくなくて、周りも自分もよく分析して把握できてる大人。穏やかでいいなぁ～って思います。そんな2人が、互いにノーマルだろうに惹かれていって恋人になるっていう過程が、ちょっと想像しにくかったんですけど、そこも緩やか〜にくっついて、これはこれでありかな、と。画も温かみのある柔らかい雰囲気の画なので、そこにストーリーがあっていたからほっこり読めたのかと思います。2人の周りの人達もほんわかしたいい人達ばかりなので、全体にノーストレスで優しく読了。こういうのもいいですね！餡の甘さも少し控えめな、優しい大人の甘さのストーリー。ちょっとお疲れで、糖分補給しつつほんわかしたい時に是非。
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