このレビューはネタバレを含みます▼
引き取った子に好かれ、好く。
ときどきあるね。それのオメガバ版。交通事故でαの夫を亡くした警察官のΩ無花果。同じく交通事故で両親を亡くしたα柊人。無花果に恋し、幼いときから無花果を守れる人になりたかった。傲慢のαとはほど遠く、従順でいい子に育った柊人。思春期に入り、αの衝動を抑えながら、無花果に告白し、尚、無花果の役に立てるように頑張る健気なα。
互いに惹かれているのに、親子である故に超えられない一線。ところが、切除したはずのフェロモン腺が復活していた無花果。もう、言い訳はできず。運命の番であった可能性ガ高い。親子であり、恋人のような関係を保つ。いつか、「噛んで」というのだろう。好きだ惚れたとチャラついた話(全てのオメガバがそうではないが)のない、人間物語のオメガバでした。よかったですよ。