アラタカンガタリ~革神語~
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アラタカンガタリ~革神語~

渡瀬悠宇

涙もろい人、注意

2013年8月4日
ひと月かけて読むつもりが気づいたら一気読みに。

万物を統べる神の剣とその『鞘』として生きる人々の世界に迷い込んだ現代の高校生、革(あらた)の戦いの物語。

無料お試しのアラタはめちゃめちゃチャーミングですがニードです(笑)

ナイーブすぎるただの高校生が『問題から逃げない!』をテーマに次第に真の引率者へと成長してゆく過程がいじらしいです。

出会う人々の心象がとても丁寧に描かれ、異世界の話なのに強く共鳴するのは、誰もが必ず悩み苦しむありふれた『人としての悩み』が常に基本にあるからでしょうか。
読むひとは、きっと誰かの悩みとシンクロしそうです。

ギャグがけっこうあるんですが、感動シーンもかなり直球なので、涙もろい人、ご注意ください。電車とか待合室で読むのは危険かもです。

掛け値なしに面白いです。たとえ大河ストーリーになっても、なんだか最後まで見ててあげたいなぁ。
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