夢の終わりに、嘘を一つ吐きました
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夢の終わりに、嘘を一つ吐きました

唯純楽/涼河マコト

思いっきり溺愛です

ネタバレ
2023年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを拝見して心を強く持たないと読み切れないかも?と不安でしたが、開けてみればなんのことはなく。愛する気持ちを知らない、初恋も未経験のヒーローと家族愛も知らず1人で生きてきたヒロインの不器用すぎるお話。気持ちを持て余し、この想いがなんであるか後々になってヒロインを失ってから気づくヒーロー。ヒロインが亡くなってようやく自分のしてきたことを間違いだったと後悔する。それが政略的作戦で己の気持ちは一切入っておらず仕事と割り切ったものだとしても。他の女性の香りを身に纏い、夜遅く帰宅し妻を抱きしめて寝る夫。そのうちに帰宅することさえなくなり、自分には魅力がなくなり興味も失われていてもいなくてもいい存在になったと傷つき、ヒーローのために未来のために別れを決意する。仕事で出かける直ぐに帰ると嘘をついて家を出る妻。そして、それが最後の夫婦の会話となる。切ないほどのヒーローの後悔の日々が綴られて胸が締め付けられる。隠密捜査のためスパイもどきの仕事のため、女性を落とすことが一番の近道と愛することを知らずに割り切っていた。でも、妻を待ってからも続いていたその「仕事」は子種は残さない。 5年の月日が経ち、妻に似た子供と遭遇するところから後半に入り、周りの協力もあって再会することができた。再会した後のヒーローヒロインは素直に思いの丈を交わす。ここからはヒーローの溺愛♡ニマニマしちゃうほど幸せな2人。そして、子供の可愛いさ♡子煩悩なお父さんになって最後までニマニマが止まりませんでした。ハピエンで良かった!
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