それでも僕等は言葉を隠す
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それでも僕等は言葉を隠す

昴カズサ

美徳か?臆病者か?

ネタバレ
2023年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気になっていた作品。登場人物のそれぞれの視点から描かれています。1話目の《時雨》視点では、幼なじみで好きだった《おとわ》が5年ぶりに戻ってくるお話し。単に初恋の女の子が帰ってきて嬉しい…という内容なのかと思っていたら、2話目では神様が出てくる。???と なった。3話目で《おとわ》視点での話で《時雨》とは真逆から読ませる。ここまででは、 で? っていうカンジ。4話目で、また、神様の《爽》の視点で語られ、初めて合点がいく。なるほど、そう来るか?そして、5話目6話目と続く。【言葉を隠す】の意味が理解出来る。人間は忘れ(忘れさせられ)、神様は永久に忘れることはない。隠す事によって語られるお話し。深いです。
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