獣の檻が開く時【タテヨミ】
」のレビュー

獣の檻が開く時【タテヨミ】

王桃Wang Tao

最終話ネタバレ

ネタバレ
2023年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後が呆気なさすぎて、ハッピーエンドだけれど物足りない…という思いから、思わずレビューを書いてしまいました。
何か大きな節目イベントのようなものは描かず、2人の日々は続く…的な終わり方はいいと思うんだけれど、その日々の描写が、2人がお互い一緒にいようと心に決めた日から数日後くらいにしか見えなくて、「幸せに暮らしてるんだなー」と感慨深く思うことができないのがなんとも。
例えば今の蓮くらいの歳になった翔太が、事務所の人たちに、三崎先生売れっ子よね、素敵ー!みたいに言われつつ裁判所に向かい、勝った後で、当たり前のように蓮と落ち合うとか、家に帰って食事の用意して蓮を迎える、とか。
あるいは、蓮のオフィスで翔太がイチャイチャしかけて、仕事中はダメだと蓮に嗜められるとかいうシーンがあって、実はそこは泰和ではなく、東谷・三崎法律事務所だった、とかとか。
そういうもう少し先の未来も2人幸せにやってるよ、的なものを期待していたもので、肩透かしを食らった感じ。
全体的には、絵も綺麗だし、三角関係という割にそんなドロドロした感じもなく、蓮と翔太の2人の恋愛が進むさまをキュンとした気持ちで読み進められるので、好みの作品ではあります。
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