黒曜の災厄は愛を導く
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黒曜の災厄は愛を導く

六青みつみ/カゼキショウ

『黒曜〜』はセットで連続読みがいいらしい

ネタバレ
2023年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ うー…いい話でしたけど、秋人のバックグラウンドに始まり次から次に起こる出来事が辛すぎて泣けました。先生の作品は原作漫画と小説を入れて三作目ですけど、勝手に基本パターンみたいなものを感じ取っていて、辛い境遇…「からの」があると信じて読み進めました。
なかなか「からの」が訪れず、秋人も読者も悲しい思いはしますが、ラストで思いが通じ合う瞬間は突然で、秋人と一緒に呆然としてしまいました。それと同時にストーリーの始めの頃から疑問だった伏線が見事に回収される場面は爽快でした。私の場合、異世界ものは基本ご都合主義ウェルカムなんですけど、大きめで未回収の伏線があると、モヤモヤが地味に後を引くんです。でも全くそういう事がなくて読みやすく世界観に入り込めました。
この後にシリーズ二作が続きますが、親切なレビュアーさんがオススメ(先生推奨)の読み順を教えてくれたので、出版順ではなくそちらでいこうと思います。ちなみに本作→『黒曜に導かれて愛を見つけた男の話』→『金緑の神子と神殺しの王』の順番です。このシリーズは単品でも読めるみたいですけど、『黒曜〜』は、セットで読むのがオススメらしいです。特にこの後の攻め視点でのストーリーがかなり良いらしいので、期待大です。
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