このレビューはネタバレを含みます▼
あまりにも壮絶過ぎて、読み進めながら涙がこぼれました。愛されたいと願いながらも叶えられず、両親からも、ヒーローに至っては命さえ失いかけるほど……こんな深い傷を負ったふたりが寄り添いあい、惹かれあうのは必然で。ヒロインは聖女として利用され続け大人の欲や願望に翻弄され、心さえも封印して生きてきたが、皇帝ヒーローの真摯な愛情に心を取り戻す事が出来て本当に良かった。ヒーローの過去もあまりにも壮絶で自ら父、弟、親友達を国の為にも粛清しなければ生きていけなかった…そんなふたりだからこそ幸せであって欲しいと願わずにはいられない。読み応えもあり、哀しくもあり、素晴らしい作品に出逢えました。