拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ
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拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ

由姫ゆきこ/八色鈴

原作とは別物で進んでいる

2023年8月28日
原作ノベルの単行本が打ち切られてしまったのか、Webサイトで続きを読むしかなかったのですが
コミカライズ6巻の続きを探そうとしたら全然違うストーリーしか出てこないんですよね。

コミカライズから読み始め、原作にも手を出したわけですが
原作を読んでしまうと、コミカライズのクオリティに不満が募ってしまいます。
原作を端折りまくって独自のストーリー展開で先へ先へと進んでるような印象。

この長いストーリーをコミカライズしようと思うと、出版社の都合とかもありそうするしかなかったのかもしれないし、ストーリーが原作を追い越しても尚頑張って描いてくれてるのだとしたら、原作者も助言しつつ納得の上でのストーリーなのだとは思うんですけど…。

せっかく原作では事細かに丁寧に物語を書いているのに、それが反映されていないコミカライズが独り歩きしてるのはやはり残念だし、なんだか勿体ないなと思えてならないです。
別物として読むべき、ということ自体がなんだか悲しいです。
ストーリーは本当に原作の方を読むべきです。
綺麗な絵でキャラクター達を動かしてくれて、コミカライズしてくれたこと自体には感謝なのですが
どちらも読むと、ストーリー展開が違う為かなり混乱します…。

ちなみに現時点では原作はまだお城にすら行ってないです。
イーサンが訪問してきたところです。
この時点で旦那さまを始め、すでに周りの人にリデルであることがバレているのがもう大きな違いです。
コミカライズだと、バレたと思ったのにまだなの??ってゆー、ふわっと匂わされたまま放置されてる部分が
原作ではしっかり書かれているので、これだよ私が読みたかったのは!と思いながらすっきりしつつ読めます。

コミカライズで娘のエミリアが最近やたらとオスカーとエミリアの仲の良さを意識し始めてましたが、原作を見るとなるほどってなりますね。
原作ではとっくに正体がバレてて、リデルとして夫婦の会話をしてる辺りの場面ですからね。
エミリアから見て怪しくて当然…。

コミカライズに出てきたエミリアの王子様はこれから原作にも出てくるのかな?とかとても気になります。
ラストの展開はさすがに揃えるのかな?とか、答え合わせのようにどちらの展開も楽しみにしています。
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