赤ちゃんと過ごす日常と体験の喜びと大変さ





2023年9月1日
レビューアーさんで「ヤングケアラー」について触れておられるのを読んで、私もそう感じるところは多かった。実際赤ちゃんとは確かに経験上なにものにも代えがたい存在であって、日々泣き笑いをと共にし、辛いときにはどんなに救ってくれる存在であることか。話の中では成一たちが気軽に預けてくるが、あれは、漫画だからその設定で許される、と感じてならない。他に代わってくれないから悩むときは大いに悩むのであり、反対に唯一の庇護者として自分が絶対に若死になんて出来ないわ、と地に足のつく人間になるのであり、そして、毎日毎日目の前の養育に夢中で当たって成長を見つめ時にその成長についてを心配し。また作品中、兄だから、という目で自他共に拓也を見るのも、身につまされる。自分が姉だから、と無言のうちに諸々を我慢して自然体で過ごせなかった記憶、重荷にも苦痛にもなることもあったことなど、実に種々のエピソードが自分の記憶に結びつく。
そうした、ありそうで無かった視点と豊富な材料とで、話は幅広く、夢に絡めた回や、巻込まれトラブルなど、ほのぼのバラエティ豊かなほぼ1話ずつの構成の作品。
ただ、踏むとか投げるとか、掃除機の吸引だとか、あり得ないし、笑い話にも出来ない所は多々ある。箸を人に向けるのも描かれて衝撃。また、拓也はワリを食い過ぎて、読んでいて何度も胸が痛くなる。ハタから見れば、学びだとか、人生の幅だとか、そういう表現で総括出来ようが、当事者はそうはいかない。幼児のボキャブラリーを度外視するのもいっそ突き抜けていればそれはそれで受け入れられようが、一方ではリアル、なのに一方では幼児語、大人顔負けの言葉遣いが同年代同士で会話成立とはしっくりこない。園長二人も市立でその設定??
7巻が良かった。70話前後が。VDの回もいい。教師も出てくるが、私が大人キャラで頼もしく見えたのは勇貴先生。一番人間が出来てた。。。
91-97年花とゆめ誌連載。
実の目が大きすぎるため、年長者のコントロール外の存在としての「怪獣」的な要素として見るには諦めもつくが、一個の人間として息を吹き込むには少し不自然が過ぎたように思わないでもない。
子どもの、服へのこだわり、自分も子どものそれにはずっと悩まされてきたので本当によくわかる。(しかし、私は当人が機嫌よく過ごすならばと根負けし恰も一張羅の如くとなり、逆に曲解の保母さんに窘められて参った…)
そうした、ありそうで無かった視点と豊富な材料とで、話は幅広く、夢に絡めた回や、巻込まれトラブルなど、ほのぼのバラエティ豊かなほぼ1話ずつの構成の作品。
ただ、踏むとか投げるとか、掃除機の吸引だとか、あり得ないし、笑い話にも出来ない所は多々ある。箸を人に向けるのも描かれて衝撃。また、拓也はワリを食い過ぎて、読んでいて何度も胸が痛くなる。ハタから見れば、学びだとか、人生の幅だとか、そういう表現で総括出来ようが、当事者はそうはいかない。幼児のボキャブラリーを度外視するのもいっそ突き抜けていればそれはそれで受け入れられようが、一方ではリアル、なのに一方では幼児語、大人顔負けの言葉遣いが同年代同士で会話成立とはしっくりこない。園長二人も市立でその設定??
7巻が良かった。70話前後が。VDの回もいい。教師も出てくるが、私が大人キャラで頼もしく見えたのは勇貴先生。一番人間が出来てた。。。
91-97年花とゆめ誌連載。
実の目が大きすぎるため、年長者のコントロール外の存在としての「怪獣」的な要素として見るには諦めもつくが、一個の人間として息を吹き込むには少し不自然が過ぎたように思わないでもない。
子どもの、服へのこだわり、自分も子どものそれにはずっと悩まされてきたので本当によくわかる。(しかし、私は当人が機嫌よく過ごすならばと根負けし恰も一張羅の如くとなり、逆に曲解の保母さんに窘められて参った…)

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