青と碧【単行本版】
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青と碧【単行本版】

ろじ

尊すぎて、うるっとした

ネタバレ
2023年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同棲してる青と碧の、食事シーンから始まり、そこに至るまでの二人を描いた作品。感動を呼びたいとか、衝撃で震えるとか、全くそんなストーリーではないのです。ですが、赤ちゃんみたいに素直な青と、ゲイを認められない碧が、それぞれ自分の感情を乗り越えて、恋人になっていく過程に、うるってしてしまった。ろじ先生の優しいBL、大好きです。
高校1年で、出会った青と碧。赤ちゃんと言われる素直で可愛い青は、隠してるつもりで碧への気持ちがダダ漏れ。碧の方は、ゲイの自分を認めるのが怖くて、かなり拗らせてます。碧は青の気持ちを分かっていて、微妙な距離を保ちつつ、青の気持ちを試す。試すというか、確認して安心したかったのかも。高校卒業して,社会人になってからも定期的に会い、二人の関係は「仲良しの友達?」な、微妙な距離感で続いてます。碧は思春期の頃から、自分の性的嗜好に不安が強くて、そう言った思いに折り合いをつけるのに結構な時間を要しました。大人になってみると、「マイノリティではない」と言う事が、案外に容易く受け入れられていく場所(人)もあることを、知っていく。自分らしく生きる事=青と生きていくこと、だったので、碧が青とちゃんと恋人になった時は、嬉しかったです。それまで、青を試すような、かと言って手離さないぞ!な、碧をちょっと嫌かも〜と見てましたが、素直になってからの碧は好き。青がハッピーになれた事も、青の友達ありさちゃんと同じに感動しました。ありさちゃんの感情に完全同意。碧の友達、よく理解してる吉田も、分かってない飯田も良いヤツで、二人は恵まれてますね。結果的に二人をサポートした、碧の職場の後輩も良かった。二人の応援団が最高。碧は、ゲイを認めるのが怖くて固まっていたけど、世界はそれほど怖くはなく、優しさがたくさんでした。
ろじ先生のは作品はエチなし。青×碧。青推しです。
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