愛を食べて生きている 【電子限定特典付き】
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愛を食べて生きている 【電子限定特典付き】

芽玖いろは

近未来世界での愛の定義、ホクロ多め

2023年9月2日
リモート受精が当たり前になり、性行為が過去の遺産となってしまった近未来を描いたSFもの。
人口減少を食い止めるラボで働く研究員のカナメが、セ◯クスワーカーであるチャラいイオリと体での性行為を学ぶのだが…真面目人間カナメが初めての体験に戸惑うコメディかと思いきや、実はシリアス。現在でも起きえている問題を扱っており、どんどんストーリーに惹き込まれてしまった。タイトル回収と、イオリならではの答えには思わず涙。
愛がテーマで、それが誰からか、何からかに関わらず、愛を受け取って我々は生きている。試し読みからは1ミリも感じなかったテーマは、予想外でとても良かった。
2巻の半分はイオリの同僚、問題児リセのスピンオフ。短いが、こちらも良かった。いつも冷めた感じで生きていたリセが、真っ赤になり愛を感じる姿が印象的で、むしろこちらの方が好きかもしれない。
芽玖いろは先生の描く人物は、色気を含んだ憂いのある切れ長の目があってとてもいい。加えて今作はホクロまで…ホクロ男子はイオリだけかと思いきや、あれよあれよと増えていき。一瞬ではあるが、非常にレアな足の指のホクロまで見れるとは…設定のためとは言え、たまらない。ありがとうございます。
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