純粋で真っ直ぐで痛い





2023年9月3日
『あの日、世界の真ん中で』のスピンオフ作品。主人公は軽音部後輩・ハルナ。百合というジャンルですが偏見で読むのをやめてしまうのは勿体ない、ハルナという1人の女の子の、痛々しく切ない恋の話。
友だち、特に女の子同士の友情って距離が近くなって。「大好き」「ずっと一緒にいよう」...etc そんな甘い言葉をけっこう簡単に言う。それってこの先もお互い絶対に恋愛対象にならないことが前提にあって。ハルナのように同性が恋愛対象な女の子にとっては、その距離感がものすごく苦しいものなんだろうなぁと初めて考えさせられました。男だったら良かったのに。でも男になりたいわけではない。そのままの自分で好きでいたいし、好きになってほしい……。
小鬼36℃先生が描かれる人物たちは何処までも純粋で真っ直ぐで痛くて魅力的。ハルナの葛藤はもちろん、軽音部部長ののりちゃんの想いも切なく後を引きました。
ジェンダーレスといってもまだまだどうしても特別視してしまうというか、無理に理解しようとしてみたり大袈裟に共感してしまったり。でも、誰かが誰かを好きになるということに性別は関係ない。ジャンル分けしてしまうと手に取りにくいのかもしれないけど、男女問わず色んな人に読んで欲しい作品でした。
友だち、特に女の子同士の友情って距離が近くなって。「大好き」「ずっと一緒にいよう」...etc そんな甘い言葉をけっこう簡単に言う。それってこの先もお互い絶対に恋愛対象にならないことが前提にあって。ハルナのように同性が恋愛対象な女の子にとっては、その距離感がものすごく苦しいものなんだろうなぁと初めて考えさせられました。男だったら良かったのに。でも男になりたいわけではない。そのままの自分で好きでいたいし、好きになってほしい……。
小鬼36℃先生が描かれる人物たちは何処までも純粋で真っ直ぐで痛くて魅力的。ハルナの葛藤はもちろん、軽音部部長ののりちゃんの想いも切なく後を引きました。
ジェンダーレスといってもまだまだどうしても特別視してしまうというか、無理に理解しようとしてみたり大袈裟に共感してしまったり。でも、誰かが誰かを好きになるということに性別は関係ない。ジャンル分けしてしまうと手に取りにくいのかもしれないけど、男女問わず色んな人に読んで欲しい作品でした。

いいねしたユーザ1人
-
白木蓮 さん
(-/-) 総レビュー数:0件