イエスかノーか半分か
」のレビュー

イエスかノーか半分か

一穂ミチ/竹美家らら

小説の面白さを20年ぶりに再認識

2023年9月6日
コミック版を読んで、原作のこちらにやってきました。コミック版の一巻がめちゃくちゃ良いところで終わるもんだから……。これは続きが待てませんて!

元々活字大好きな私ですが、小説を読むのは学生時代ぶりで、BLの小説には初めてトライしました。めちゃくちゃ面白かった……。新たな沼に両足突っ込んでしまった気がします。先日の新書館セールでシリーズ全部一気買いしちゃったし、もはや両足どころか鼻の辺りまで沼っているかもしれない。

きっと誰しも外の顔と内の顔を使い分けていて、日常生活や仕事を上手くこなす為にはある程度の二面性は必要なのだと思います。その外と内のギャップが大きいか小さいか。主人公の計は規格外の大きさ。多分私もかなり大きい方で、だから計の気持ちに共感しかないし、計が漆黒の腹の中で吐く毒が痛快過ぎて、終始胸のすく思いで読めたのだと思います。
計の毒舌がキツすぎる、と思う方はきっと外の顔と内の顔のギャップが少なく、内面も外面も穏やかな方なんだろうなと思います。他のレビュアーさんの感想を読んで後ろめたさと羨ましさを感じる、という稀有な体験もしました。
笑いあり涙あり、痛快で豪快で、でも繊細で優しくて、しかもBLで。コミック版で「イエスかノーか半分か」に出会った瞬間から、原作までハマって沼るのはきっと不可避でしたね。
これからoff air〜、番外編も読みます!!とっても楽しみです❤
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