秘密の森の魔術師はのどかを願う 【電子限定特典付き】
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秘密の森の魔術師はのどかを願う 【電子限定特典付き】

蔓沢つた子

フィオの三角筋にかぶりつきたい

ネタバレ
2023年9月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買いです。久しぶりの新刊で、上下巻同時発売ということで、とても期待して読みましたが、蔓沢先生の癖がたっぷり詰まって期待以上の作品でした!本作は上巻1〜7話+描き下ろしで合計256ページ、下巻8〜13話+描き下ろしで合計272ページと、上下巻ともボリュームたっぷり。生まれつき魔力が少ない第二王子のフィオ×かつては英雄と呼ばれた大魔術師のシャガールのお話です。元々細かいところまで丁寧に描かれる作家さんですが、さらに進化してませんか?背景の隅々まで細かくて丁寧で、人物の描き方も、描き分けはもちろんですが表情も豊かで色んな体/位もとてもバランスが良いです。永遠に体内で生成される魔力とか神話の巨竜とか、ファンタジー要素がたっぷりで設定が面白いし、でもそこにちゃんとBL要素も詰まっているからすごい。巨竜と対峙するシーンは迫力満点で圧巻でした。当て馬ルソーはちょっと気の毒にも思えたけど、まああれだけ乱暴にしていたら仕方ない。作者さんの既刊「嫌いじゃないけど人間てコワい!!」の篠崎と同系列のキャラです。一方フィオからの愛情は真っ直ぐで素直。溺愛系で分かりやすく愛情をたっぷり注いでくれる攻めが好きな方にハマるキャラだと思います。今回年上受けでしたが、年上のシャガールの方が常に敬語というのも萌えました。眼鏡を絶対外さないぞという強い意志も伺えるので、眼鏡受けが好きな方にもオススメです。そして私は何よりフィオのガッチリ体型がグサーっと癖に刺さりました。褐色の肌がフィオの筋肉をこれまた綺麗にデコレーションしてまして、私的にはパーンと張った三角筋が最高でした。シャガールを上からガシッと抱え込むのも100点満点です。
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