ひとめぼれに効くクスリ
」のレビュー

ひとめぼれに効くクスリ

小林典雅/橋本あおい

あんまり楽しめなかったかも

ネタバレ
2023年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ これの前に読んだ友達じゃいやなんだは超〜面白かったんですよ!本当オススメ。これにちらっと出てきた神永怜悧くんが主役です。2人が付き合うことになるまでのプロセスは、攻めにあっさりとミライの正体を看破され、特にライバルも現れることなく結ばれて終わります。まあ、そこまではちょっと物足りないけどよかったね〜でレビューしても良かったんですけど、受けが表情筋死んでて、気持ちが顔に出ない子だとか、そういう面はストーリーに活かしきれていないように思う。結局、結ばれるまで、受けはミライとしてブログ綴って熱い愛を書き殴ってただけなんですよね。(だけとか言うたるなや)その間、1ヶ月後の検診まで攻めとの交流、文字だけ。その後、1〜2回クリニックや追っかけした後のカフェで会いますが、それだけで結ばれるほど攻めの気持ちを掴むことのできた受け…というストーリーにあまりにもファンタジー要素感じて、無理があると思ってしまいました。普段ならB Lは幸せなら何でもオッケーです状態なんですけど、この2人付き合ってからもお家デート2ヶ月近くできてませんからね。本当、文字と電話だけで思い合う恋。これが芸能人との恋愛なのか……夢なさすぎやせんか!?そこは、誰にも絶対見つからないように寸暇も惜しんで会いにくる攻めとか、世間にバレても堂々としてる攻めとか、攻めをかっこよく書くことができるシーン、いくつか列挙出来るのですが、そのどれもありませんでした。なんか、歳下の経験ない攻めってあまりかっこよくないかも…とすら思ってしまった。お互い不在の時間が長いです。そして、後半付き合い出してからの受けは整形外科設定が霞むほどオタ活に邁進してて草。受けのオタ活ぶりには笑わせてもらいましたが、冒頭読み返すとほとんど別人では??と思ってしまった。親や兄に反発してまで今の道を選んだのに、そういう和解パートがあるわけでもなく、恋愛に終始して終わったので、何となくバランスが悪いです。前半熱心にこの業界について語られたことが生きてないと感じます。恋をするとみんなこんなふうになるのかもしれんけど。前半で終わってれば、グチャグチャ思わなかったと思います。後半でも、受けは恋愛脳じゃないところがもう少し見たかったし、攻めは男気見せてほしかった。後半の物語の終わる頃で攻めがブレイクしていればよかったのでは?そうすればデートシーンもちゃんと描かれていたのでは?
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