お父さんは性的コンテンツ
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お父さんは性的コンテンツ

池玲文

憧れ続けた推しがお父さんから恋人になる時

ネタバレ
2023年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ バツイチ子持ちの水筒香は「歩く性的コンテンツ」と呼ばれる世界的な実力派俳優です。脚本家の金屋敷司之介は、子役時代に香と共演して以来ずっと香に恋しており、今は香親子と同居しています。かつて司之介はマネージャーを務める母親の無理強いで子役をするストレスに苦しんでおり、それに気付いて母親を説得して子役を辞めさせてくれた香は恩人で、憧れで、大人の象徴です。それと同時に司之介は香の圧倒的なファンであり、幼い時から香だけしか見ていないので絶世の美形なのに色々とズレていて面白いです。いざ香が受け止めてくれても恋人よりもファンとしての行動が出てしまうのも楽しかったりします。香もまた少年時代から見守り続けている司之介の理想でいようと一生懸命なのでした。クールでカッコいい元妻と娘、オヤジらしい絡み方をしてくるプロデューサーの紀伊、香の弟役を務める美少年•小宮山ミイノとキャラの立った登場人物が脇を固めます。上下2巻に渡って作者ならではの世界が展開される中、熟れオジのフェロモンがみっちりと詰まっていました。
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