夜分に吸血失礼します。
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夜分に吸血失礼します。

あみだむく

人間として生きたい吸血鬼と 追記∶5巻

ネタバレ
2023年9月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吸血鬼になりたい人間。この話、連載が始まった当初に少し読んでいたんだけど、すっかり忘れていたんだよね…話がかなり進んで面白くなっていますね。別サイトだったけど。やっぱりBLではないと思うけど(笑)、小夜と山寺の関係は、ブロマンスというか人間愛というか。死にたがりで化け物になりたがりの破滅思考の山寺をどうしても放っておけない小夜。子どもの頃に気になっていたのに、助けることができなかった猫に重なり、命の尊さと他者への慈愛を普通にもっている誠実な人。突然に吸血鬼にされてしまって…山寺はどうやら不幸な生い立ちがあり、内面がかなり歪んでいる(笑)結局、山寺の命も呪いにかかって。穏やかに生きたくともできない究極の善人小夜を下僕とする(笑)小夜は向社会性が高く内発的動機づけによる人助けができる人。山寺の呪いは深化しているので、果たして間に合うのか。青年マンガをずっと描かれている作者様なので、絵に迫力ありますよ。エチなどはありません。ヒューマンドラマで吸血鬼ファンタジーです。まだ回収されていないことも多々あり。5巻は2024年5月とのことで…大分先だなぁ。やっと会えて、山寺とんでもないことになっての終わりなので、気になりすぎ(泣)


追記∶5巻、クライマックス近いのかな。謎が明かされていく。新キャラも出てきたけど。屈折した山寺なりの論理が、通らないのに通る感じがするのが面白い。
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