亡国の姫は皇弟の深愛に溶かされる
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亡国の姫は皇弟の深愛に溶かされる

西條六花/赤羽チカ

読んでいるうちに腹が立ってきた

ネタバレ
2023年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は一国の主の娘でしたが、11歳の時に国が侵略により滅ぼされ、戦利品として敵国の皇帝の所有物(お飾り側妃)となります。その時に直接手を下したのが皇弟(ヒーロー役)ですが、そいつの主人公に対する屁理屈にムカつきました。
「君の国を滅ぼしたのは私だが無血で降伏するように頼んだのに聞いてくれなかったせいだ」「命令したのは兄だ」「子供だった君がおとなしく従ったから縄をかけなかった(←俺優しい)」「あの時の子供がこんなに成長したのかと感慨深かった」「兄の元で生きるより自分が貰う方が幸せだろう」
これらの言葉、主人公に良い話のように言ってくるあたりが人として終わってますね。
そもそも主人公は商品として下賜された訳で拒否権など無いし、他人からの愛情に飢えていたのでヒーロー役を受け入れる以外選択肢が無いんですよね。
この設定でこの性格のヒーロー役で、溺愛&感動&ハッピーエンド話 として受け入れる事に抵抗があります。このお話を一言で評価するなら「いい話ふうの酷い話」です。
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