真実は薄い膜の中で眠る
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真実は薄い膜の中で眠る

野芝乃でんこ/

主人公が不憫すぎて

ネタバレ
2023年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 別サイトで上巻を無料で読んだあと、こちらで続きを読みました。事故で左手に障害を抱え、ピアニストとしての道を断たれた主人公を哀れんだ友人(女性)との、志信をゲイと知ってのカモフラージュ婚。性的な関係はないものの、家族として穏やかに暮らしていたはずが…妻(女性)が謎めいた死を遂げたことから、多くのものを失い、背負わなくて良いものまで背負って生きる志信。この名前にも主人公の性格が現れてます。反社からの暴力だけでなくシャブ漬けにされそうになるほど、これでもか〜ってほど奈落に突き落とされる志信。下巻に入ってから少しずつ誤解も解けてホッとするけど、途中までは…不憫すぎて。ていうかもっと周りを頼ろうよ〜。頑なすぎ。ま、それができないからこそのドラマだとわかってるけど。上下2巻は気軽に読むには長いかなぁ。あと他の方も書いておられるように、年齢設定は30代前半くらいがよかったような気もします。宇田川くんが良いキャラでした。
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