放水開始!
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放水開始!

烏城あきら/文月あつよ

すごくよかった、烏城先生ありがとう

ネタバレ
2023年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ6作目、楽しくて、切なくて、笑わされてちょっと泣かされて、ドキドキして胸がいっぱいになった。

それぞれの親の反応は、どちらもある意味無理がなくて、自然で、どこかあたたかさもあった。親子だからってもろてをあげてなんでも応援できるわけじゃない、それは仕方ない。
佐知子さんと弘のやり取りは泣けた。
美代ちゃんの誤解には笑わされた。
「結婚なんて多かれ少なかれ魔が差した人間同士がするものだ」っていうお父さんの言葉には思わずニヤリ。

「君が好きだ」とはっきり言った弘に、感動、感無量。
「俺が調整してやるから好きに働け」と言った前原かっこよかった。
「耳が好きだよね」といった弘、ほんと成長した、エロ方面も。受けだけどただ受けてるだけじゃない弘最高だよ。
なにげに菊川の存在も気になる。ゆくゆくはえなっちゃんと?なんて妄想してみたり。

ISOとか大東亜有機のこととか、問題山積みのまま6作目は終了。いったいどうなっちゃうのー、と叫びたい。

私はBLはくっつく前の緊張感が大好きなんだけれど、そんな自分の嗜好なんてふっとぶぐらい、本作の弘と前原を見てたら、本当に素敵なカップルだなと、読んでて幸せな気持ちになった。ここまで絆が深くなった二人だからこそのエロもすごく興奮した。ほんとよかった。

初版は2009年。あとがきでは次作で最後と書かれていたが、それから14年もたった今でも最終巻は出ていない。
最近感性がにぶりまくりで、そんな自分がこんなにも胸ときめく作品に出会えるとは思っていなかった。烏城先生には感謝の言葉しかない。今からファンレターなんて書いたらかえって迷惑だろうか。元気にされているんだろうか。
「喜美津化学最後の日!?」に会える日を、いつまでも待っています。
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