自己肯定の末に
ネタバレ





2023年9月27日
このレビューはネタバレを含みます▼
1冊に纏まって嬉しい!最高の鬱BO起が味わえます!!
元は他サイトで同人誌のシリーズ(しかもスピンオフ)だったものです。実は最終巻である7のみ買って読んでいて、この商業としての販売、非常に楽しみでした。
オチだけ知っているの、邪道かと思うんですが私は「なぜこの結末になったのか?」を知るのが好きなので非常に楽しませてもらいました。
描き下ろしで、単話では語られてなかった所がポスっと入っていたのでコレもまた「そうだったのか」と気づけて非常によかった。
性に奔放な響と龍城。似た者同士なんですよね…多分ですけど響、昔から男(実父や龍城・真のパパ等)たちに仕込まれてたんじゃないかな。「男なんて大嫌い」と言いながら男漁りが止まらなかった(再婚から龍城との不仲になるまでは止まってたと思う)の…多分響、剣よりもっと厳しく幼少から躾けられてたのと外交というか、そういうのに使われた弊害が「男漁り」だったんじゃないかな…龍城に関しても響が居ながらも幼少期に得られなかった父性を男に求めちゃってて…だからこそ響と龍城はお似合いだったのだろうが、如何せん息子である剣はニの次だったから「真」という作中で唯一の大人(100%ではないが)が登場するまで皆、傷口ばかり舐めまくるんですよね。
真によって禊され、年月を掛けてある種の薬抜きされて、響・龍城・剣がようやくアダルトチルドレンから大人になった時に…我慢の限界を越えた真が来ちゃったんですよね……作者さんは「すみません」と仰ってますが、私はこの結末に対して、響・龍城・剣という家族のある種のハピエンじゃないかと思わずにはいられないと言うか。
あそこまで堕ちたんだもの。普通、あそこまで行くなら龍城が待ってる先って薬物依存だと思ってたんだけど、薬なしっぽい中で、如何に人生を楽しむのかを考え(遊び)ながらも社会人として勤めてて凄い。真に苦しまずにココまで来ていた代償、真の清算が「あの結末」であるのはある種の「人間らしさ」じゃないですかね。
確かに、突き抜けて欲しかった願望はあるけれど、でもそれは真の言葉を借りるなら「獣(畜生)」としての人生であって…なんだろう。1〜6を見ているとやはり人間らしさ、生を感じられるんですよね。だからこそ、最期は人間らしさを見せてもらえて、凄く良かったな、と個人的には思います。
突き抜けた龍城の肉欲への執着に、人間模様が絡まって最高の1冊でした。
元は他サイトで同人誌のシリーズ(しかもスピンオフ)だったものです。実は最終巻である7のみ買って読んでいて、この商業としての販売、非常に楽しみでした。
オチだけ知っているの、邪道かと思うんですが私は「なぜこの結末になったのか?」を知るのが好きなので非常に楽しませてもらいました。
描き下ろしで、単話では語られてなかった所がポスっと入っていたのでコレもまた「そうだったのか」と気づけて非常によかった。
性に奔放な響と龍城。似た者同士なんですよね…多分ですけど響、昔から男(実父や龍城・真のパパ等)たちに仕込まれてたんじゃないかな。「男なんて大嫌い」と言いながら男漁りが止まらなかった(再婚から龍城との不仲になるまでは止まってたと思う)の…多分響、剣よりもっと厳しく幼少から躾けられてたのと外交というか、そういうのに使われた弊害が「男漁り」だったんじゃないかな…龍城に関しても響が居ながらも幼少期に得られなかった父性を男に求めちゃってて…だからこそ響と龍城はお似合いだったのだろうが、如何せん息子である剣はニの次だったから「真」という作中で唯一の大人(100%ではないが)が登場するまで皆、傷口ばかり舐めまくるんですよね。
真によって禊され、年月を掛けてある種の薬抜きされて、響・龍城・剣がようやくアダルトチルドレンから大人になった時に…我慢の限界を越えた真が来ちゃったんですよね……作者さんは「すみません」と仰ってますが、私はこの結末に対して、響・龍城・剣という家族のある種のハピエンじゃないかと思わずにはいられないと言うか。
あそこまで堕ちたんだもの。普通、あそこまで行くなら龍城が待ってる先って薬物依存だと思ってたんだけど、薬なしっぽい中で、如何に人生を楽しむのかを考え(遊び)ながらも社会人として勤めてて凄い。真に苦しまずにココまで来ていた代償、真の清算が「あの結末」であるのはある種の「人間らしさ」じゃないですかね。
確かに、突き抜けて欲しかった願望はあるけれど、でもそれは真の言葉を借りるなら「獣(畜生)」としての人生であって…なんだろう。1〜6を見ているとやはり人間らしさ、生を感じられるんですよね。だからこそ、最期は人間らしさを見せてもらえて、凄く良かったな、と個人的には思います。
突き抜けた龍城の肉欲への執着に、人間模様が絡まって最高の1冊でした。

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