血の轍
」のレビュー

血の轍

押見修造

鬼才

2023年9月28日
押見先生の作品はいくつも読みましたが、中でもこれは異彩を放ちます。
人の心の闇と、その闇から見た世界というものを、ここまで説得力のある絵にして見せる力は他にないと思います。
言葉にできない苦しみ、感情、思いをここまではっきりと表現できる人はそう居ないでしょう。
繰り返しになってしまいましたが、読後の率直な感想です。
辛くて何度も読むのを辞めようかと思いましたが、気持ちが回復してきたタイミングで新刊が発刊され、読み進めることが出来ました。
苦しんできた押見先生が生み出した辛く苦しく、そして強烈な愛の物語です。
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