3巻「凶報の使者イクシオン」について




短編集なので時間がないけど何かを読みたいという時にぽつぽつと読み進めていましたが、1・2巻とも良作ばかりで、これは非常に良い買い物をしたなと呑気に思っていました。
が、タイトルの「凶報の使者イクシオン」を拝見して、この心の震えに見合った対価ではなかったと、申し訳なくなりました。
生涯屈指と呼べるほど記憶に残る短編だったからです。
作品が日の目を見ても見なくても、これを世に残したことがその価値すべてですが、あまりに埋もれさせておくに惜しい物語。
32ページの短いひとつのお話の中で、イクシオンという男が永遠に生き続けていることを、ひとりでも多くの人に見届けてほしいし、彼を祝福してほしい。
自分の子どもにも読ませたいですが、本棚を覗かれるのが怖すぎるので紙ベースで渡したいと思います。
本当に良かった。素晴らしい作品に出逢わせていただき、ありがとうございます。
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