君がわるい恋の話
」のレビュー

君がわるい恋の話

大麦こあら

ただの陽キャと陰キャではない。深い。

ネタバレ
2023年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ クーポン使って読みましたが、凄く素敵なお話でした。
陽キャと陰キャ、だけで片付けてはならない。浮わついた気持ちは一切ない。相手の気持ち大事にしながら、守りながら自分の気持ちとも向き合っていく。心理描写が緻密で絶妙。
拓郎くんを「うさんくさい」と心中で罵りながらも、いざ指名されクラス委員を任せられれば逃げ出したりせずきちんと己の意見を出して任務を全うしようとする成田くんの姿が本当に素敵。
拓郎くんも、最初は誰からも好かれる英雄キャラで掴み所がないな~と感じておりましたが、実はある種の【邪】を持った陽キャで。
問題から逃げずに大事なひとをその心で包み込もうとするところは、どことなくふたりとも似ているような気がしてほっこりしました。
ストーリー的には252Pでも圧倒され、大満足であっという間に読み終えてしまったので是非沢山の大人の方にも読んでいただきたい。
(個人的には巻末のえちシーンが素晴らしくて何度も読み返してしまっていますw)

修学旅行編、とかあるのでしょうか。拓郎くんが嫉妬でヤキモキする瞬間とか是非見たい。続編あるそうなので本当に楽しみ。
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