我慢なんておよしなさい
」のレビュー

我慢なんておよしなさい

くれの又秋

ピュアッピュアDKを前にしたおあずけ

ネタバレ
2023年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ デザイナーとして働く四十住征二郎は通勤帰りの電車内で立ったまま自分の胸にもたれて眠ってしまった男子高校生を成り行きで連れて帰ります。母親と弟2人の家庭で、弟の面倒とバイトでくたびれきっていた高校生は桜木良といい、彼の自作の弁当を食べた征二郎はそのあまりの美味しさに彼を飯バイトとして雇いたいとお願いするのでした。週2回、良が夕食を作りに来る日を征二郎は心待ちにするようになります。明かりのついた部屋、温かい手作りの食事、一緒に食べる相手がいることはもちろん、32歳の征二郎には17歳の良の年相応の素直さや長男らしいしっかりしたところ、その他全てが可愛くて仕方ありません。そんな征二郎は良の弟のお泊まり保育を聞きつけて、その日に泊まりに来ないかと良を誘うのでした。イイ身体をしたイイ大人の征二郎がピュアッピュアDKの良を前にして大人としての理性を総動員してググッと我慢をします。良もまた大人な征二郎に憧れと親しみを持ちながらも、子供な自分では釣り合わないと歯痒い思いをしています。じっくりと描かれる2人のキスシーンが非常にエモいです。良の卒業後に迎える「初めて」もハッピーで良きでした。
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