無物ねだりと素直になれなさによる地獄絵図

ネタバレ

2023年10月8日

このレビューはネタバレを含みます▼ 危ない傾向の自分にはこの苦しくて悲しいだけの物語はある意味良かったのですが、ストレスがただただ溜まる悲劇です。絵がどこかくすんでいてとても雰囲気にあいますし、ゆっくり繰り広げる不快深いミステリー様子も気を引いて結末を知りたくなります。が、3巻の終わりには何一つ解決していませんし、真相に近づいてもいないと言えます。

個人的には強制ループを生きるのに理由は多分主人公に自力で何かに気づいて欲しい事があるのか、何かを正してもらうとするのかのどっちかで脱出できるもので、そうでないならシンプルにその者を苦しめる呪いかですので…無料分を読み終え、その薄暗くて冷たい沼のようなストーリーに浸かって心地よかったのと、配信中の2、3巻が半額だったのでつい購入しまった。正直完結まで全くおすすめしません。自分を虐めたい時やスッキリしない泣き方がしたい時にどうぞ。作風から考えて、完結しても良い終わり方が待ってるとは思いません。

そして一つだけ強調したい事があります。旦那の人…どんな想いや理不尽と困難が自分の身にあって読者の同情を誘うとしても、ある人生ループで、妻の妹に似た娼婦を求めていた事で私からは微塵も許さなくなり、完全に見限りました。数々の後味悪い行動の中で、義妹との浮気も不届き者同士の庇い合いも、全部の最低な行いを含めて、あれが一番の悪印象でした。主人公が知らなくて良かったです。

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わわわわわさん

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