このレビューはネタバレを含みます▼
リアル将棋界が盛り上がっていますので、ぜひ今!本作を読んでほしい…!「現実の方がすごいじゃん」なんて思いません。逆に「マンガだからね。こんな濃いキャラ現実にはいないでしょ」とも思いません!!現実とフィクションとの相乗効果でより一層、将棋や将棋界を楽しめます。
本作は将棋マンガというより、将棋を通して人間ドラマを描いた物語だと思います。最初は将棋を介した人間関係ばかりだった主人公・零が、和菓子屋の三姉妹と出会うことで世界を広げていきます。
いいなと思うのは、零と三姉妹と将棋の距離感です。応援はするけど、三姉妹が将棋にハマったりしないところがリアル!『プロ棋士』としてではなく、零個人として接してくれる存在がいることで、むしろ零は将棋に受動的ではなく能動的に立ち向かうことができるようになったのかな、と。
将棋に興味がある方、ない方、いろんな人にオススメしたい本作ですが。。。注意点は、羽海野先生らしい自意識や心をえぐるおそろしい(褒めてます)表現です。特にイジメ・学級崩壊のシーンはリアルすぎて。。。でも、ぜひ読んでほしい…!フィクションのイジメ問題を描いた中で1番納得感があったというか、『描いてくれてありがとう』でした。ひなちゃん、零くん、あかりさんの対応。学校側の取り組み。加害者への対応。そして後日談。
やっぱり、ぜひ読んでほしい!!