佳乃の色気で読ませる一冊





2023年10月19日
潤んだ瞳、視線を外して恥じらう表情とタイトル(手書きなのがまた良い)… もう表紙でグッと捕まれます。これは素敵な恋のお話が読めるのでは… からの7ページ目の大胆ポーズ!これはこれで違う期待が高まってしまう😍 そのイケメンっぷりと色気ダダ漏れの佇まいで今まで誰の手垢も付かず何の経験も無く!?GやBに見付からない透明マントでも羽織っていたの??と、ツッコミたくなる佳乃は三十路にして純潔のサラリーマン。(女避けの指輪が全方位除けパワーを発揮しちゃったのかな?)「抱かれてみたい」と意を決しゲイバーの戸を叩いてからの気持ちの振り切りッぷりに「そんなに?」とモブ客同様ワタワタしちゃいますw たまたま居合わせた大学生のロウと念願の「初めて」を経験するワケですが、自己開発済みの身体は素直に受け入れて無事に処女を散らすのです。 初めての相手って特別な存在になる上に、優しくされて思わせ振りな言動に心が動いて、ロウとのこれからに期待してしまう佳乃。対してロウはクールな態度で突き放し… あ、なんかこの感じ好きかも。このタイプ新鮮だな、佳乃の胸チクな心理描写も良いな、と読み進めていたけれど、ひねくれた恋愛観を持つロウのマウント兼ハントの手法だったと言う展開にナニヲイッテイルノ… ( -_・)??? と、眉間にシワが寄ってしまいました。友人の忠告でロウがあっさりと素直に気持ちを打ち明けて恋人になるのも、ストーリーも人物像も奥行きの物足りなさが否めず、ちょいちょい差し込まれるギャグ漫画的なコマに水を差されて気持ちが乗れないまま読了しました。デジタルで描いているのか絵も平面的だし… 佳乃の色気に乗せてしっとり読ませてくれるかな~と思ったのですが、ちょっと違いました。佳乃の無駄遣いと言うか活かし切れずな感じで勿体ない気がして。ロウのクールさドライさをそのままに「恋をするつもりはなかった」2人(ロウの方が強め)が、じわじわと惹かれ合っていく心の機微を描いたストーリーで魅せて欲しかったな。恋を知らない(いらないと思っていた)ロウが「これが恋なのかな…」なんて 表紙の甘い雰囲気で佳乃の耳元で囁くシーンがあったらキュン死なんですけどね~。※個人の妄想&願望です。本編+描き下ろし、電子限定描き下ろし+協力書店描き下ろしが1ページずつ → 総181ページ、修正は細い白線で結構ちゃんと見えてます😊 総評3.5で ☆4つ。(佳乃の色気に免じてちょっと甘めです)

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