狂四郎2030
」のレビュー

狂四郎2030

徳弘正也

ロミオとジュリエット

ネタバレ
2023年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 下ネタ、SEX(遺伝子)が下地にあり、欠かせないので、アニメ化は絶対に無理な作品です。現に既に1回ここのレビューでワードに引っかかりました(笑
ダメなんですねSENZURI。
私は漫画のSEXシーンを見て泣いたのは初めてです。
普段はガチな殺人マシーンの狂四郎が、志乃の前では可愛くなったり、ニコニコ笑うのが大好きです。
志乃も現実でも強い女性で、くじけそうになるぐらいなら前を向いて「負けるもんか!」と咆哮するのが格好いい。
バベンスキーも大切な相棒で、狂四郎が弱気になると熱く語って諭してくれます。
本命は、暗殺破壊工作モードの狂四郎です。
狂四郎が背負ってる業なんですが、めちゃくちゃかっこいいです。普段はバカとかアホとか言われまくってますが、一度切り替えると冷静に人を殺し、潜入するために素手で死体の肉をえぐり、百発百中の銃の腕前を披露、最新治療機器を操作、爆弾のエキスパート、戦闘機の遠隔操作、操縦も造作もなくやってのけます。
農園の兵士達の頭に爆弾を仕込み、何百人とぶっとんだ興奮は忘れないでしょう。
これで知能C判定は納得いきません。
ロシアの核工場単独爆破、日本の領土を60%救った。これだけでよく敵たちは立ち向かっていくな〜って感じでした。「急所に当たらなきゃ人は死なねえんだよ」は名言です。そりゃ惚れますね。命乞いする敵の頭部踏み潰しましたけど。
タイムマシンの話がちらっと出てましたが、二人乗りなので狂四郎は乗らないでしょうね。バベンスキーを残して行けないっていうのは本音だと思います。
志乃との愛が素晴らしい点や、その他の話で読後に余韻が残る話もあれば、真逆で後味の悪い話も当然詰め込まれています。
私はその話も含めてこの作品が好きなので何度も読み返しています。
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