憂鬱な朝
」のレビュー

憂鬱な朝

日高ショーコ

クラクラする

2013年10月14日
家柄に固執しているようにみえる桂木と家柄には関心がない暁人との恋とその二人の周囲を取り巻く人間関係の物語。
日高先生の作品はとにかく絵が綺麗、しかも、物語もしっかりしているし、主人公達の心理描写も細やかで読み始めたらとめられません。早く続きが読みたいです。
私が初めてこのコミックのレビューを書いてから数年が経ちました。その間に既刊されたものを読み進めて思ったこと。それは、もうね、単なるBLでは収まりきらないくらいの物語になっていて、物語でありながら、このコミックのなかで、実際に生きている暁人、桂木それぞれの人生がもう濃すぎて、私の頭はパンク寸前です、笑。別次元で、今も各々の人生を今このときも生きているのだと思わせるくらいに、私はこの物語の中に引き込まれすぎて、読み終えても直ぐには現実世界に戻ってくることに時間がかかってしまうほど、呑み込まれてしまいます。今までそんな状態になる先品には正直、出会ったことがないように思えます。まだ、この作品はもう少し続くようですが、彼らのこれから先の人生が幸福であって欲しいと願うばかりです。
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