ハッピー・オブ・ジ・エンド
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ハッピー・オブ・ジ・エンド

おげれつたなか

HappyNewYearからのハッピー オブ ジエンド

ネタバレ
2023年10月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今年の初読み作品だったりします。年明けからヘビー級でしたが、ダークサイドな部分とおげれつたなか先生の圧倒的画力に魅了されまくりでした。
出会いは最悪だった浩然(ハオレン)と千紘が少しずつ惹かれあい、それぞれの過去や生い立ちに苦しみながら「幸せ」を求めて必死に生きてる姿がリアルで‥
何があっても2人でなら支えあえる、そんな絆すら感じてしまいました。

また、身体を繋げる事によってお互いの存在を確かめるような、生きている事を実感するようなエチシーンも見応えあり!ゴムを購入する時は必ず一緒買いスタイルとか、最中の千紘がまたかわい~んですっ!!浩然は美人だし!!身体のラインも、うまいだけに白抜きの中見えてこないかな~と毎回凝視してるアホな自分がいました(笑)

浩然の生い立ちを語る上で、切っても切れないマヤという人物。かつての仕事仲間‥というか、いいように利用されていた過去から、逃げるように住みかを転々としていた浩然。
このマヤが相当ヤバイやつで、浩然と千紘の穏やかな日々が続くに連れ常に不安がつきまといます。

そして予感的中!しかもこのタイミングで続く!?気になるのと読むのが怖くもあり複雑な中、巻末の加治さんのボケに癒され、今回待望の3巻!!年内に2人の行く末を見守れた事に感謝です。
自分を殺して生きてきた浩然を変えたのは間違いなく千紘で、失いたくない唯一無二の存在。それが拉致事件で、思わぬ方向へ向かい事態は大きな局面へ。
逃がれるために、後戻りできない逃避行を選んだ2人。浩然の母の思い出の地を千紘と巡り、これ以上ない大切な時間を過ごした後の「もう大丈夫だよ」の夕映えに向かった浩然のセリフが「もう自由に生きて大丈夫だよ」に思えて‥。
始発のホームでは、けじめをつける為ここを選び決意していたと思わせる浩然の笑顔の涙が穏やかで優しすぎました‥
それぞれの場所で、再スタートして前向きに歩きだすまで、特に千紘は精神的に辛い時間だっただろうし、浩然を思い一目をはばからず男泣きする姿が辛すぎて、心が痛い(泣)
浩然が偶然見つけた千紘のインスタで、夢を叶えた事、飾られた最後の写真に千紘からのメッセージと確信した浩然!!動いてくれて良かったです!
再会のタイミングが逆光という斬新な構図も見事でした!!これから先は2人で幸せに、笑顔が印象的なラストでした!!
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