赤ちゃんと僕
」のレビュー

赤ちゃんと僕

羅川真里茂

心境に左右される

2013年10月22日
いわゆる感動家族モノ。

一度は読んでみようと購入し、一読目は素直に感動したり涙ぐんだり、主に笑ったりしました。

時間を置いて二読目では、長い話ゆえに読み返すのは疲れるな~と。

更に時間を置いてみたら、老若男女問わず人間の傲慢さや卑屈さ、無知ゆえの無垢がケースバイケースで罪になり得ることも読み取れて、ブルーな気持ちに。

この時点で、読み手の心境が不安定かつ、

思春期だと感情移入し易く

人生の後半が頭を過る年代だと苦しくなる

読むタイミングを選ばないと凹みそうな話もある作品だと感じます。

長いだけでなく、人間という存在を多角的に描き、拓也と実の人畜無害キャラで読み易く調整した作品なのかな、と思うからですが。もちろん、和む話もありますけども。

美形幼児が珍重されるのは自然でしょうが、小4~中3くらいまでの美形男子と小5~高校生くらいまでの美形女子は、本気で可愛いと思う。読者の関心を引く上で作者氏の戦略勝ちではないでしょうか。
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