愛が重い騎士公爵は、追放令嬢のすべてを奪い尽くしたい。
」のレビュー

愛が重い騎士公爵は、追放令嬢のすべてを奪い尽くしたい。

海原ゆた

思わず深読みする設定と絵の細やかさ

ネタバレ
2023年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭、ひと月前に冤罪で修道院に送られた王国の侯爵令嬢を、これまたひと月前に不慮の事故(らしい)で父と兄が死んで急遽公爵となった隣国の元近衛騎士が妻とするため攫いにくるところから始まります。修道院に向かうまでのくだりもいつか詳しく出てきて欲しい伏線ですが、とにかく明らかに公爵の愛が重い!
あと、衣装やアクセサリーの描写が細かく、11話でミハエルの過去回想(と妄想)で出てくるリシー嬢のドレスも一つを除き、過去のどの場面のものかわかるくらい描き込まれている。
ここまで細かいと、ミハエルが王国から去る時リュシエンヌに餞別で渡す花束も(10本のバラと4本のチューリップ)細かく描写されている意味があるのだろうなと深読みしてしまいます。おそらくピンクのバラと黄色の4本のチューリップの花言葉、、、だとピッタリだなあと思ったりしてます。
ジャンルがTLでいいのか?と思うほどエロが多く、騎士公爵のそら恐ろしいまでの情念と愛する人の笑顔を願う思いが伝わってくる作品です。それに応える侯爵令嬢も美しいだけでなく責任感のある真面目でしっかりした女性で好感が持てます。
途中から舞台が帝国に移り、現在(愛が深い公爵夫人は、騎士公爵のすべてを愛し尽くしたい)状態になっております((現在30話まで読了)
いいねしたユーザ15人
レビューをシェアしよう!